2018年 – 2020年

若者の呼びかけにより
世界中で話題となったグローバル気候マーチ
温暖化が心配なのはあなた一人じゃない
気候変動に具体的な対策を求めると共に
次の世代の気候・生活を守るため
これからも挑み続けます

グレタ・トゥーンベリさんがたった1人でストライキを始めた2018年。科学者は「このままではとりかえしがつかなくなってしまう」と警告を出し、気候変動問題は人類にとっての最重要課題の1つであるのにも関わらず、政治においては具体的な政策の提言ができていない状態でした。

それからたった1年で760万人の世界最大のムーブメントとなり、世界各国では解決に向けた取り組みが進み、再生可能エネルギー社会の実現に一歩ずつ進んでいます。

公正かつ平等な再生可能エネルギー社会の世界を築くには、1人でも多くの参加が必要です。グローバル気候マーチのこれまでを振り返ります。

タイムライン

はじまり

スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんがたった一人で始めた毎週金曜日の学校ストライキがマーチの始まりです。

8月

🇸🇪始まりはたった一人だった。

グレタさんがストックホルムにある国会議事堂前に座り込みを始めたのは、2018年8月20日。当時、北欧は記録的な熱波に見舞われ、翌月には総選挙をまじかに控えていました。

そこで選挙権のない彼女が注目したのは、米国の高校生たち。銃規制を求める彼らが学校ストライキを手段に訴えを起こしていることを知り、同じやり方で政府に気候変動対策の強化を求めることを決意しました。

当初は、親の反対だけでなくクラスメイトの同意も得られない状況でしたが、学校を休み一人で座り込みを続けました。選挙後は政府が行動を起こすまで毎週金曜日だけ続けることを決め、手書きで書かれた「気候のための学校ストライキ」ボードを持つ彼女の姿は、ソーシャルメディアを通して瞬く間に世界で脚光を浴びました。

2月

🇯🇵日本初 Fridays for Future

2/22(金)、日本でもはじめて、東京の Fridays for Future によるアクションが国会前にて行われました。参加者は約20人。しかしこれが、日本で「未来と地球について自分ゴト」として考えるための大きな第一歩となりました。

Fridays for Future Tokyo

もっと知る:
【動画】毎日新聞:学生らの気候変動デモ、日本でも 「温暖化は自分たちの問題だ」国会前に20人

3月

グローバルストライキ
🌏初めての学生ストライキ

3/15(金)、グローバル気候マーチの前身となる、学生のグローバルストライキがはじめて全世界にて開催されました。

東京でも渋谷のスクランブル交差点を若者が具体的な温暖化対策を求めて歩きました。参加者は倍以上の約100人まで増え、加えて京都からも声が上がり、日本でも少しずつストライキによって学生同士が繋がりはじめました。

もっと知る:
【動画】毎日新聞:地球温暖化対策の強化求めて若者がデモ

5月

グローバルストライキ
🇯🇵環境省前に310人が参加

5/24(金)、第2回グローバルストライキが全世界で開催。日本では若者を中心として約310人が、環境省前をはじめとした霞が関の官庁街を行進しました。

 

もっと知る:
【動画】毎日新聞:温暖化対策求め世界一斉デモ 若者たち300人が行進

🌏世界では125カ国参加

世界では125カ国計1600都市以上で開催され、数十万人の学生が参加しました。

特にヨーロッパでは2019年欧州議会議員選挙が開催中で、“気候変動問題”が選挙における焦点の1つとなり、選挙に大きな影響を与えました。

 

もっと知る:
【記事】AFP通信:欧州議会選挙で緑の党が躍進、貢献したのは若い女性たち
【記事】ドイツニュースダイジェスト:欧州議会選で緑の党が大躍進、保守・社民勢力の低落続く

9月

🇯🇵23都道府県5000人 参加

9/20(金)、学生の呼びかけにより、大人への参加を呼びかけで始まった、グローバル気候マーチが初めて開催されました。

日本では、23都道府県5000人以上が参加。27ヶ所でイベントが行われました。

その中でも東京で行われたマーチが最大級で、参加者は国連大学から渋谷駅ハチ公像前を通り、気候正義を呼びかけながら歩きました。

東京でのマーチの企画の中心となった学生有志団体Fridays For Future Tokyoは9月13日に東京都議会に対して「気候非常事態宣言」の発令を求める要請書を提出しました。

 


🌏世界では760万人参加

760万人以上の人々がグローバル気候マーチの1週間で街頭に集結。史上最大規模の世界的な抗議アクションとなりました。

9月20〜27日までの1週間、学生、保護者、労働組合、企業、医療関係者、科学者、セレブをはじめとした、年齢も経歴も信仰も異なる、世界各地のあらゆる人々が気候対策を求めました。

開催されたマーチおよび関連イベント数は世界185カ国で6,100件以上。これらイベントには、73の労働組合、820の市民団体、3,000の企業、8,500のウェブサイトが協力しました。


09.20 まとめ

11月

🇯🇵25都府県で開催

日本で2回目となるグローバル気候マーチ。過去最大の25都府県で開催し、延べ2000人が参加しました。

日本では3つの目標を掲げ、各地でマーチやイベントが開催。

白馬村では高校生3人が、「気候非常事態宣言」を求める153人分の署名を村役場で下川正剛村長に手渡し、その後日本の地方自治体として3番目の宣言が出されたことが大きな話題となりました。



🌏世界では125カ国で開催

グローバル気候マーチは、COP25・ブラックフライデーに向けたメッセージとして開催されました。世界では125カ国計1600都市以上で開催され多くの学生が参加しました。

COP25では「パリ協定においての具体的に実施するための詳細ルール」と「2030年目標の見直し」が議論されました。

更に、11月29日はブラックフライデーと呼ばれ、欧米で1年で最大のバーゲンセールの日とされています。そこで、気候変動問題の一因である大量消費社会のシンボルにマーチやイベントで疑問を投げかけました。



11.29 まとめ