国内外で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、連日世界中でトップニュースとして報じられ、各政府から注意が促されています。人々にはWHO(世界保健機関)のガイドラインに従うことが求められています。
シチュエーションによって、4月に予定されていた大規模気候マーチの開催は、厳しくなるかもしれません。
慎重な行動を
WHO当局は公式ガイドラインを 公表、抗議集会や若者たちによる気候マーチを中心とした、大規模集会に関連する指針をまとめました。COVID-19は非常に深刻な感染症ですので、ガイドラインをご一読の上、遵守を心がけてください。なお、ガイドラインは今後強化されることが予測されます。
We can’t solve a crisis without treating it as a crisis and we must unite behind experts and science.
This of course goes for all crises.Now the experts urge us to avoid big public gatherings for a better chance to #flattenthecurve and slow the spreading of the Coronavirus. 1/4 pic.twitter.com/24o3a7J9ed
— Greta Thunberg (@GretaThunberg) March 11, 2020
危機を危機としてとらえずに、危機を解決することはできません。私達は、専門家と科学に基づいた視点のもとで団結しなければなりません。 これはすべての危機に当てはまります。 専門家は、コロナウイルスの拡大を急激なカーブを画かないよう、また拡散を遅らせるために、公共の場で大規模な集会をしないよう訴えています。
グレタ・トゥーンベリ
お住まいの地域の公衆衛生上の指針をご覧の上、地域の規制や助言、ウイルスの隔離措置についてご確認ください。
常に最新の情報を確認することで、お住まいの地域の安全を守れるかの判断が可能となります。現時点ではこれを最優先事項として取り組んでください。
今できる3つのアクション!
気候危機に対して、私たちは立ち上がり続けます。しかし、いまは公共の場での大規模集会への参加を促すことはできません。
そこで、今後の見通しが立たないことを受け、気候マーチのクリエイティブな開催方法を、リストにまとめました。 グローバル気候マーチのサイト(globalclimatestrike.net)で、順次ご紹介していきます。
①トレーニング
これからの数ヶ月間、室内で過ごすことが多くなるのであれば、大事な時間を使って、気候をめぐる科学、正義、アクションについて、さらに学んでみませんか?その上で、キャンペーン戦略やメディアへの働きかけ、そして社会運動についても、一緒に学びを深めていきましょう。そのために役立つ様々なオンライントレーニングもあります。 私たち皆が「伝える力」を身につける必要があります。そして人々の心を揺さぶるような、気候正義をめぐる闘いのストーリーを伝えるのです。350.orgは、気候マーチをリードする若者たちや活動家と連携、これらのストーリーをまとめていきます。
また外出を促さている期間、気候マーチ主催者がオンライン上で気軽に集まり協力できるスペースを提供します。そして気候運動にとって極めて重要なこの1年間、このムーブメントをさらに大きく、しかし安心・安全に高めていきます。
例えば、オンラインセミナーやライブ配信の主催をご検討ください。これらの取り組みを通じ、同様のキャンペーン目標や未来へのビジョンを掲げる、国内外の仲間たちとつながることができるはずです。またこの機会に、規制が解除された際に何ができるか、事前に計画を立てることも可能です。ご自分で主催するには、まずはぜひ、こちらの オンライントレーニングをご覧ください。
②室内から参加
外出ができなくても、すぐに参加できる、しかし実際に効果的だった海外での事例をご紹介します。これらのケーススタディは、公共の場での大規模集会を必要としていません。
③屋外で参加
お住まいの国の公衆衛生ガイドラインで、公共の場での集会が規制されていなくても、やはり心配という場合、安全のため規模を縮小しつつ、最大限のインパクトをもたらすことは可能です。ここでは、そんなクリエイティブな作戦をご紹介します。
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- まず、屋外でのアクション開催にあたり、最初から最後まで、参加者が手洗いできる場所を確保しましょう。
- また参加者同士、少なくとも1メートル以上は間隔を開けるようにします。少人数でも、視覚に強く訴えることは可能です。
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- 外出せずに自宅からアクションに関わったりサポートしたりしたい、という人のための参加オプションを設けましょう。銀行や地元の議員事務所をはじめとした、働きかけるターゲットへのメッセージ提出は、少人数で実施します。その上で、他の参加者には、地元メディアやソーシャルメディアを通じ、自宅からオンライン上でメッセージを強化するようお願いします。
- 異なる複数の場所に、それぞれ少人数で集まり、キャンペーンにとって有意義なアクションを起こすという作戦もあります。これは、さまざまなレベルで実行可能です。同じ都市または都道府県、地域、国、ひいては世界各国の複数の場所で、小規模なグループアクションを起こすのです。
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- キャンペーンをオンラインで同時開催 – 普段、街頭で気候マーチや気候ストライキに参加したり、フライヤーやチラシなどを配布したりしている方は、ぜひキャンペーン情報をオンラインにも掲載してください。働きかける相手に声を大にして訴えかけるため、オンラインキャンペーンを立ち上げるか、既存のオンラインアクションにご参加ください。
- 新型コロナウイルスにより、もっとも深刻な影響を受けるのは高齢者です。若者たちのグループならば、地域で孤立し、支援を必要としている高齢者をサポートできます。 例えばローマでは、若者たちがお年寄りの食料品を届ける支援活動を始めました。
いま、何ができるのか?
これからの1ヶ月、350.orgは状況をしっかりと注視した上、最新情報や新たな指針を公表していきます。私たちは、気候マーチ&ストライキを牽引する、世界中の若者たちや団体と連携、引き続き気候正義を求められるよう、そして皆が聞くべきストーリーを声を大にして伝えられるよう、クリエイティブなアイデアをご紹介していきます。 最新情報についてはglobalclimatestrike.net をご覧ください。
「他にもこんなオンラインアクションのアイデアがある」という方、もしくは「一緒にボランティアで考えたい」という方、こちらのアンケートに記入の上、ご登録ください。
周囲の皆と健康を確かめ合い、無事でお過ごしください。そしてどうか、手洗いを忘れませんよう。