私の名前はクリシュナ・アリオラです。フィリピン出身の21歳で、気候変動の解決に向けて活動しています。ここ数十年、私の故郷は石炭火力と再生可能エネルギーの争いに巻き込まれています。
私はみなさんに、今年9月に予定されている気候ストライキに私や世界中の何百万人と一緒に参加することをお願いします。
私の故郷ネグロス・オキシデンタルでは、私が生まれた年と同じ年である1997年に、石炭火力発電所に反対する運動が始まりました。
4つの石炭火力発電所の計画に対し数え切れないほどの反対運動が22年間続いた結果、私たちの美しい島には石炭火力発電所は1つも建設されていません。女性による草の根の運動がこの勝利を勝ち取り、以来、私たちはフィリピンの再生可能エネルギーの首都、東南アジアの太陽光発電の首都と呼ばれています。
私たちは石炭火力発電所から故郷を守るためのたくさんの戦いに勝利してきましたが、まだ戦いは終わっていません。だからこそ、9月20日、気候変動からより良い未来を守るために、私は世界中の何100万の人々とともに、フィリピンのネグロス・オキシデンタルの路上に立ちます。
多くの人々は、大人は失敗したと言います。けれど、私の場合は違います。私の両親や祖父母は私たちの故郷を守るために力強く立ち上がり続けてきました。私の両親や祖父母は、生態系や気候、そして人々の犠牲の上に成り立つエネルギー開発を許してはならないということを明らかにしました。この戦いを引き継ぐことが、私たちの世代の役目です。
だから私は、今年3月に州都の前で行われ2000人以上の若者が参加した、ネグロス・オクシデンタルは脱石炭都市であるという宣言を市長に求めた気候マーチに参加したのです。そして、知事は私たちの声を聞き入れ、宣言を出しました。そして今年の6月には、若者や地域の人々からなる1000人以上の人々が、新たに選出された知事に挨拶に行き、州内のすべてのエネルギー政策に関わるネグロス再生可能エネルギー委員会を設立する約束を確認しました。あなたの住んでいるところでも、私たちの島でできたように、気候変動からより良い未来を守るための要求を勝ち取ることはできます。私たちが成し遂げたことは、市民の力の証明です。
私たちのリーダーは私たちを守るために存在しています。フィリピンの私の住む州は幸い、市民のための再生可能エネルギーの道を開くために必要な条件は、改革や革命を通じた私たちの歴史によって、十分に整っていました。しかし、他の世界でも同じとは言えません。
他の市町村や国々のいわゆるリーダーたちは科学者による警告を無視して、いまだに石炭火力発電所の建設や拡大、大規模採掘、天然ガス採掘やパイプラインの建設を許しています。気候危機は非常事態の状態にあるのに、彼らは非常事態下にあるような行動をとりません。
世界のいわゆるリーダーが公務員としての彼らの義務を怠り続ける限り、私たちは安全で持続可能な未来のために気候ストライキを続けます。そしてあなたもそうするべきです。
私たちはもう無視されることにうんざりしており、私たちの未来のために立ち上がります。フィリピンや他の気候変動に脆弱な国々はもう十分です。 地球を守るために、政府が野心的な気候変動対策を実行するのを私たちは待てません。
グローバル気候マーチには誰でも参加できます。9月のグローバル気候マーチが、フィリピンだけでなく世界中で気候変動対策強化へ舵を切るタイミングとなるよう、協力してください。自分のリーダーと話し、コミュニティと関わり、より良い未来を想像するために勇気を持ちましょう。それが、私たちが共に向かっている世界です。
9月20日に会いましょう。
感謝を込めて
クリシュナ (Youth Strike for Climate Philippines)